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想学談林―管理者のブログ

50代に突入した創価学会の元活動家のブログです。 日蓮や仏教の事について、日々考えていますが、その事についてはこのブログとは別に、「想学談林」というホームページにまとめています。 ここでは日々に考えた事についてつらつらと書き連ねています。

【20180126】広宣流布とは③

こんにちは(  ̄ー ̄)ノ

日蓮の求めていた広宣流布とは、どの様なものだったのでしょうか。

創価学会初代会長の牧口氏は大石寺に伝わっていた日蓮仏法を換骨奪胎して、その仏法の実践指導の論として「価値論」を展開しました。

そしてこれが後の創価学会をして「宿命転換」「幸福境涯の確立」という言葉になり、御利益信仰へと傾ける原点になったのでは無いかと、昨日の記事で書きました。

この価値論の実践という考えがあったので、牧口会長は北山重須本門寺から拒否をされたのかもしれません。

何故ならば、こういった仏教古来の考え方ではない指導原理を元に、しかも在家信徒か独自に信心指導を行うというのは、現代でもそうですが、昭和初期の宗門に受け入れられるはずがありません。

牧口会長は広宣流布について、どの様に考えていたのか。尋問調書では以下の様に語っています。

「広宣流布と言ふ事は、末法の時代所謂現世の如き濁悪の時代に其濁悪の時代思想を南無妙法蓮華経の真理に依って浄化する事で、宗祖日蓮聖人の教へに、上は陛下より下国民に至る迄一人も残らずに従ひ、南無妙法蓮華経に帰依する様になった時を広宣流布と称し、共時初めて一天四海皆帰妙法の社会相が具現するのであります。」

これを読むと牧口会長の考えていた広宣流布とは、当時の大石寺で考えていた広宣流布観と同じことを考えていたのが解ります。

大石寺でも信徒の幸福追求という、いわば御利益的な信仰観もあったと思います。

しかし大石寺の広宣流布観とは、万民の幸福もそうですが、自らの宗派が拡大し、上は天皇から下は万民全てに至るまで、日蓮正宗の御題目を唱える社会になる事だと考えていました。

尋問調書で牧口会長が語っていたのも、そういった日蓮正宗の広宣流布観だったのです。

創価学会が未だに会員数の拡大を夢見て、御本尊流布数にこだわりを持ち、ひたすら組織拡大を目指している原点とは、こういった日蓮正宗の掲げていた広宣流布観によるのでしょう。

この様に考えてみたとき、創価学会の組織の目的観とは、昭和初期から何ら変わってないと言っても過言ではありません。

会員は御利益を求め、そういった人たちを拡大し、そのツールとして日蓮の著した文字曼荼羅を広めていく。そしてその御利益信仰が広がり、拡大する。それこそ広宣流布なんだと。

しかしその様な組織の拡大が法華経でいうところの広宣流布では無いことは、明白な事だと思いませんか?

日蓮は自らを「法華経の行者」と位置付けました。法華経でいう広宣流布とは、法華経を広く宣べ流布し、それをもって社会の安寧を実現することです。

鎌倉時代の日蓮は、法華経の薬王本事品の広宣流布の言葉を読み、当時の社会を魔王、魔民、鬼やもののけの跳梁跋扈している状況を、法華経の断絶した結果として捉え、そこからこの法華経のいう広宣流布を考えた。そしてその行動の一つに立正安国論を上呈し、法華経による仏教の再構築を開始した。

僕が考える日蓮の広宣流布とは、そういう事です。

「南無妙法蓮華経」とは、言葉通りにいうと「法華経に帰命する」という事であり、先の法華経の広宣流布に為の宣言であるとも考えられます。

日蓮はこの御題目を広め、そこで信徒や門下の生活が良くなること、それも求めたかもしれませんが、それは本来の目的では無かったでしょう。

「強盛の大信力をいだして法華宗の四条金吾四条金吾と鎌倉中の上下万人乃至日本国の一切衆生の口にうたはれ給へ、あしき名さへ流す況やよき名をや何に況や法華経ゆへの名をや」
(四条金吾殿御返事)


四条金吾は主君である江間氏から遠ざけられ、苦衷の最中にあっても「法華宗の四条金吾」と呼ばれる様になりなさいという、この言葉も、根底には法華経の宣揚があり、その為に社会の中で立派な人物となりなさいと言う事でした。

根本は法華経の精神を世の中に示す為という事だと、僕は考えています。

つまりそう言った個人の御利益信仰の拡大を、日蓮は広宣流布の主流とは考えてなかった。

そういう事ではありませんか?

まだまだ続けます。

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